2024年11月17日日曜日

Q.医師当直表 医師間でばらつきが大きいようなんですが..

 Q.下図、宿日直回数と休日拘束数とで、医師間のばらつきがいつもより大きいような気がします。何故でしょう?



Ans. 12月勤務表では、1月年始も取り込んで作成している影響だと思います。(物理的要因です。)

試しに、制約最終日を12月31日に変更してみました。


上図をよく見比べると、医師間のバラつきは、

制約最終日            宿日直数  休日拘束数

1月5日版   2-4   4-6

12月31日版     0-2   2-4


となっており、バラつき(偏差=2)で変わっていません。全体が多くなっている傾向になっているだけ、ということです。これは、制約日数が5日だけ増えている影響とみることが出来ます。

この勤務表のスタッフプロパティシートは、制約区間全体に効いてくるので、適宜最適値に調整してください。

変更前

変更後

変更後の結果

エラーが殆ど無くなったので求解時間も数秒に短くなりました。

また偏差も2以下に収まっています。

休日の丸1日の宿日直、あるいは休日拘束1回に対してカウントは、です。つまり、回数に直すと1回の偏差となります。この1回の偏差は物理制約による限界です。全員が偏差0とするには、

Σ宿日直%医師数==0

になる必要があります。平たく言うと、端数が0になる必要があります。逆に言えば、全員が偏差0となるには、端数0となるときだけです。

例えば、宿日直コマ数総和40に対して、医師が10人いれば、全員4回で均等にできますが、41の場合は、割り切れず、必ず偏差が1となります。5回行う方が1人だけ生じます。

つまり、1回の偏差が生じるのは物理限界であって、なんら不思議ではありません。









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