今回は、実装2です。
この方式は、特殊です。スケジュールナースの実装というよりは、クジの作り方のようなお話です。
前提条件として、以下のような職場の仕様です。
1)年末年始区間が定められており、その期間にx回以上の公休を取るように事務局から通達がある。
2)年末年始を除いた公休数は事務局より通達があり定められている。
3)年末年始区間の希望は取らない(取れない)完全にクジで決まる。
え、希望は出せないの?と思うかもしれませが、それについては後述します。
で、クジの作り方です。以下は、クジの説明図です。
勤務するスタッフA-Pまでクジを作ります。クジには、年末年始区間の勤務パターン記されています。このパターンは1)要求も満たすようにつくられています。それを引いたスタッフはそのクジのパターン通りに働かなければなりません。希望があって、働けない場合は、同じスキルレベルのスタッフ間でやり取りして調整することになっています。
このクジは、必要な夜勤数や日勤数が必ず揃うようになっています。(完成した全体パターンをハサミで切り取ってクジにしています)
クジによって、年末年始区間の勤務は完全に決定します。これを12月・1月の勤務表各々において、予定として取り込めばよい、ということになります。
完全に神様任せでありながら、組織や事務局の要求を完全に満たすという優れた方式だと思います。これなら文句を言われることがありません。「希望不可」という一見トリッキーでありながら、誰からも文句を言われない素晴らしい方法ではないかと思います。
で、この場合、クジで決まった予定をスケジュールナースに入力することでよいので、年末年始に関わる制約を記述する必要はありません。唯一、年末年始を除いたところの公休数は、12月と1月が通常から変わるので、その部分だけ制約を追加する必要があります。
これは以下のように記述しておくとメンテナンスフリーに出来ます。
「特別の日の設定」年末年始を年間カレンダで設定します。
公休区間を定めます。「今月」を変更し「年末でない」「年始でない」のANDにします。
公休の制約期間を「今月」から「公休区間」に変更します。
以上です。
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