2017年10月17日火曜日

勤務表から最適化された患者サービスが始まる

希望休が多い職場は良い職場か?

この辺は、病院ない労使の決まりごと、あるいは、看護師長の裁量によるところが多いのですが、

A 全く自由に(無制限に)出せるところ
B 5日まで
C 3日まで
D 2日まで

という区分に分類されます。

看護学会に出席した妻の話では、勤務表のセクションは、立ち見が出るほど盛況なようです。Aの職場も多いようですが、皆様の悩みは尽きないようです。

ところで、

希望休が多い職場が良い職場とは実は言えないのです。


一般的に、希望休を出せば出すほど、より好ましくない勤務パターンをスタッフに強いる関係があります。


なぜならば、日本の勤務環境では、縦方向の制約、その日に必要な夜勤や、遅番、早番、残り番の数は、きっちり決まっておりソフト制約とすることは殆どありません。(増員日のソフト制約はあっても、最低限その日必要なスタッフ数をソフト制約とするところはありません。)つまり、解を得るためには、横方向の制約、看護師のシフトパターンで無理を強いる方向に作用させることで解を得ています。
謙虚なスタッフは、必要最低限の希望休みしか入れませんが、「出さなきゃ損」 みたいな感覚で出してくるスタッフも中にはいると思います。そうしたスタッフには、上の知見を理解して必要最低限を心がけて欲しい としか言えないのでしょうか? 謙虚なスタッフと傲慢なスタッフがいたとして、勤務表は、限られた解空間で選ばないといけないので、結果として、そして全体として、より好ましくない勤務パターンを強いるとすれば、謙虚なスタッフは2重に不利益を被ることになるのではないでしょうか? 「勤務表から最適化された患者サービスが始まる」というのは、スタッフ間の公平がまず最初にあるべきと思います。

スケジュールナースは、これらの計算とシミュレーションで得られた知見から、より良いルールに向けての指針を提案しています。





2017年10月14日土曜日

RAMP講演しました。

講演資料(pptx)です。筑波大の春日講堂です。(Noteに話す内容が書いています。)


実装方法の詳細については、2017RAMP予稿集の方をご覧ください。(こちらは、希少で大学の図書館にもおいていない所が多いと思います。)


午前中のセッションは、機械学習で、数式のオンパレードです。先生方は、数式の世界に生きているのではないかと思いました。学会誌の編集後記で触れられています


午後のセッションは、スケジューリング関係で、成蹊大学 池上先生、神戸大学 番原先生、筑波大学 繁野先生、法政大学 野々部先生です。(事前に東北大学の工学部図書館で、先生方の著作については、調べていました。)

大変に先生方の発表が素晴らしく、勉強になりました。

先生方に大変御世話になり恐縮でした。

大学の先生というと、卒研のときに指導頂いた位のと、会社員時代、IBM大和研究所(お客さまでした)での打ち合わせで散々叱られた苦い経験しか思い出せないので、縁のない雲の上の方々と思っていました。ところが、先生方のプレゼンが素晴らしく、昔の大学教授というのが、過去のステレオタイプだったと考えを改めました。また、お茶目な先生や、企業の研究者の方ともお話しをすることが出来、楽しい時間を過ごすが出来ました。なにより、新たな発想のヒントが得られたのが最大の収穫です。

大変ありがとうございました。
長女が講演時の法政大、野々部先生の写真を見て、「授業を受ける!」と騒いで
いましたが、本人の妄想です。(福祉大の学生です。)