2018年6月23日土曜日

引用されています。その2

MaxSAT2018関連で、また引用されています。

https://arxiv.org/pdf/1806.07164.pdf

インド工科大学のSaurabh Joshiさんの論文に引用されています。
これは楽しみですね。RubenMartinsさんも著者に入っています。 
インド工科大学については、こちらが詳しいです。https://diamond.jp/articles/-/91668

コンペティションのキックオフ直後に論文が、沢山出てくるのは、キックオフ前に公開してしまうと、
自分の優位性がなくなってしまう可能性があるためです。言い換えれば、前年の技術よりも優位な技術があるということです。しかしながら、次年度以降、誰でも、また、それを土台にして発展させることが可能です。その意味で、MaxSAT コンペティションは、重要な礎となってきましたし、SAT技術の発展に寄与してきたと思います。Communityのオープンな雰囲気は、文化と言ってもよいかもしれません。まだまだ、来年度以降も新しい可能性があると思います。

2018年6月17日日曜日

引用されています。

インテルのイスラエル ハイファ研究所のNadelさんの最新論文で去年出場したmaxrosterが引用されています。
http://www.cs.tau.ac.il/research/alexander.nadel/sat18_maxsat.pdf

全然関係ないですが、イスラエルのハイファというとCPUのコア2アーキテクチャの源になりますね。ハイファはイスラエルのハイテク産業の一大集約地になっています。

Nadelさんは、SAT SolverのCore Extractionという分野で有名な方です。 CPUに限らず、LSIのデザイン検証では、SAT SOLVERはなくてはならない重要なツールになっています。

光栄の至りです。


2018年6月12日火曜日

看護総会

今日(6月12日)、 マルマンコンピュータさんが出展されている、という情報を得ました。高速ソルバー(エンジン)が搭載されています。

是非、デモをご覧いただけたら、と思います。

実は、私も実物は、見たことはないのですが、院内LAN上、WEBブラウザで動くシステムです。基本的には大規模病院向けです。

2018年6月9日土曜日

Maxsat Evaluation 2018

昨日、どんな状況かなと思ってStarExecを覗いてみたら、ログインできませんでした。

その後、カーネギメロン大学Ruben Martinsさんから、丁寧なご招待を頂いたのですが、その返事を記しておきます。

Dear Ruben Martins-san,
Thank you for kind offer. Unfortunately, I can not submit the new version of maxroster this year due to heavy work for my real job. So, the website issue yesterday is not problem for me.

>and with your permission we can
>just reuse it for this year's evaluation.

No problem,You can reuse the maxroster for any purpose of evaluations in Maxsat Evaluation 2018.
I pray for Maxsat community making even great progress in 2018.
Best Regards,
Tak.Sugawara

>Dear Takayuki Sugawara,
>
>We had some technical issues with StarExec yesterday and the website was
>down for a few hours. We wanted to know if this affected you in any way
>since we noticed that you did not submit any solver to this year's
>evaluation.
>
>Since maxroster was the best solver for the incomplete track at the MaxSAT
>Evaluation 2017, we would like to know if you want to resubmit the same
>version to the MaxSAT Evaluation 2018. We still have the code, binary and
>description from last year's evaluation, and with your permission we can
>just reuse it for this year's evaluation.
>
>Alternatively, if you want to resubmit a new version of your solver, you
>can still do so until Monday, June 11.
>
>Best regards,

OR学会誌6月号

は量子コンピュータに関する特集です。ナーススケジューリングと関係ない? かもしれないし、もしかすると関係あるのかもしれません。 特集中、量子アニーリングによる組合せ最適化 というのがあります。実は、ナーススケジューリングは、組み合わせ最適化というOR分野の中のひとつにすぎません。その意味で、組み合わせ最適化が行えるのであれば、方法は問わないはずです。私自身、全くの門外漢で、上記特集記事により少しだけ雰囲気を見た程度です。それでも、去年のMaxSAT Evaluationsで、イジングモデルを使ってMaxSATソルバーを構成していた参加者がいたりしていて(確か性能は全く出ていなかったと思いますが) もしかしたら今後の進展により可能性があるのかな、程度の認識です。

量子アニーリングは、こちらの記事が分かりやすいようです。
http://blog.brainpad.co.jp/entry/2017/04/20/160000

2018年6月2日土曜日

商標査定 インテリナビ

インテリナビ 

という商標を出願していたのですが、ようやく査定になりました。10ヶ月かかりました。査定なので、未だ登録ではありません。 登録料を払ってようやく初めて登録になります。商標には、区分という概念があって(特許の請求項に似ています) 区分数で登録料が変わってきます。特許の場合は、毎年ですが、商標の場合は、10年です。(分割で5年も可能)  料金計算はこちら。http://www.jpo.go.jp/tetuzuki/ryoukin/shutugan.htm

実装を改善して、商標に恥じぬ機能にグレードアップしていく所存です。これには、現在開発中エンジンの計算機能も入れこむ予定です。

MaxSAT Evaluation 提出期限延期 

主催者のカーネギメロン大学 Ruben Martins さんから、延期の連絡がありました。といってもほとんど時間がないですね。Ruben Martinsさんは、OpenWBOというソルバーで、毎年出場されている若手のホープです。また、去年、トロント大学のFahiem Bacchusさんとメールでお話しさせて頂いたのですが、Fahiem Bacchusさんは、IPソルバとのHybridソルバを提案していてMaxSAT界の重鎮です。「東京に来たことがある」とおっしゃていました。

この方々は、主催者側ではありますが、毎年、参加されています。
今年は、去年の私を越えるソルバーが出てくるんでしょうか?多分参加してなくてもリファレンスにされるのでそれもまた楽しみです。下にもあるとおり、MaxSATベンチマークテストを提出すると皆でよってたかって解こうとしてくれるので、未解決問題を提出してみるのも一考に値するかと。

<MaxSAT形式の問題点>
去年やっていて気付いたのですが、問題のフォーマット形式がDIMACSというSAT問題を拡張した形式になっています。問題によっては意図が歪められてしまうということがあります。SAT形式ですので、どうしても2値化されてしまいます。オリジナルの問題が、整数計画であっても、無理やり2値化してしまうので、その辺がIPソルバーでは、つらいことになってしまうという面も否定できません。無論オリジナルの問題そのものが2値問題(例えば数独のような)であれば、なんの問題もないのですが。比較するべきは、オリジナル問題で比較するべきではないか?というちょっと主題からは外れたうがった見方をしてしまいます。ともあれ、ここ数年の成果は、確実にありますので、意味のあるCompetitionに違いはない、と断言できます。


MaxSAT Evaluation 2018 deadline extended to June 7

Dear all,
The deadline for submitting benchmarks and solvers for the MaxSAT Evaluation
 2018 is extended to Thursday June 7, 2018.
We encourage participants to test their solvers in StarExec in the testing
spaces:
- MSE2018->Testing->Complete->Unweighted
- MSE2018->Testing->Complete->Weighted
- MSE2018->Testing->Incomplete->Unweighted
- MSE2018->Testing->Incomplete->Weighted
The final version of your solver should be uploaded to the following
subspaces (depending on the category you want to participate):
- MSE2018->Evaluation->Complete->Unweighted
- MSE2018->Evaluation->Complete->Weighted
- MSE2018->Evaluation->Incomplete->Unweighted
- MSE2018->Evaluation->Incomplete->Weighted
More details on the final submission are available at:
https://maxsat-evaluations.github.io/2018/submission.html
So far we did not receive many new benchmarks. If you are using MaxSAT to
solve problems, we encourage you to submit your formulas to this year MaxSAT
 Evaluation.
New benchmarks are critical for the continuous improvement of MaxSAT solvers
and to perform a better assessment of their performance.
Best regards,