改めて、定義とルールを書き出します。
定義
1)日直は、休日の昼間時間帯の勤務である
2)宿直は、夜間帯の勤務である
3)宿日直は、日直と宿直を合わせた勤務である。
4)拘束は、日直、宿直又は宿日直の時間帯の自宅待機等である。
ルール
1)日直・宿直・宿日直は、平日の勤務を除く時間帯であり、切れ目なく常に一人が勤務していること。
30分以下の空き・重複も許されない。
2)拘束は、平日の勤務を除く時間帯であり、内科及び整形外科の常勤医師一人が自宅待機等していること。
30分以下の空き・重複も許されない。
3)日直、宿直又は宿日直を常勤医師が行った場合は、担当科の拘束医を兼ねる。
どのように状態を割り付けるか?について考えてみます。今状態としては、当直状態・拘束状態・診療科状態の3つがあります。スケジュールナースの状態ダイレクトに表現可能なのは、シフトとタスクの2状態のみです。今、診療科をタスクとすると、シフトは、当直状態と拘束状態を兼ねたものにするしかありません。従い、ありえる当直状態と拘束状態を全て列挙しそれをシフト名とする、ということが必要になります。
とりわけ難しいのは、3)ルールです。
非常勤医の勤務は、予定のみでしかありえないので、特段に制約は必要ありません。制約が必要になるのは、常勤医のみです。どのシフトがどの状態を指すかは、スケジュールナース上では、陽には分かりません。つまり、下の定義表を失ってしまうと、後で制約を見ても全く理解できない恐れがあるということになります。設計の根幹をなす表ですので、失くさないようにしてください。これから制約を書いていきますが、常にこの表を参照します。
なお、宿直カウントと拘束カウントは、平準化するための制約で使用します。
勤務表制約で難しいのは、定義とルールを表により整理せずに、いきなり制約を書くことはできない、ということです。これらは、AIは決してやってはくれません。人間がやるべき作業になります。
0 件のコメント:
コメントを投稿