日本の論文での言及は初めてではないかと思います。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/pjsai/JSAI2020/0/JSAI2020_4Rin129/_pdf/-char/ja
スケジュールナースの目指している方向は、
1)求解速度
最適な解を求めるには、会話的に管理者の思いと、解の状況を見ながら、重みを調整します。そのためには、すぐに解が出ることが必要です。できれば、数秒、遅くても数十秒以内に実用的な解を提示できることが必要です。
2)超汎用性・柔軟性
どのようなルールも記述できること。少なくとも、人間が作り出し運用しているルールを記述できない、ということがないこと。大体はGUIベースで、非常にレアな制約でもPythonで記述可能です。
3)ルール化・モデル化支援
Integer Programmingのリテラシーが有るならモデル化してMIPに落とせるでしょう。しかし、毎月制約は変化するのが常です。しかも、モデルをつくり運用するのは、IT技術者でもITリテラシーに通じた人でもありません。制約の世界では、モデル化とメンテナンスの時間の方が、解を求める時間よりはるかにかかります。本来は、生産性向上が目的なのですが、
■自動化コスト=モデル化(ルール記述・開発)+求解時間+メンテナンスコスト
■手書きコスト=求解時間(作成時間)
フェアな比較では、モデル化とメンテナンスコストを論ずるべきと思いますが、そのような論文は、見たことがありません。実際、SC3の開発においては、この部分に多くの時間を注きました。https://patents.google.com/patent/JP6364638B1/ja
4)アカデミックとのGapを埋めること
http://www.econ.upf.edu/~ramalhin/Referencias/Kellog_2007.pdf
5)ベンチマークでトップ性能を維持すること
https://www.nurse-scheduling-software.com/tutorial/benchmarks.htm
開発から7年、上記の目的は、ほぼ達成できたと考えます。今後は、国際的にも主要な地位を目指すことを目標にしたいと思います。
そこで、次の二つの方向性を考えたいと思います。
1)デスクトップアプリのフリー化
ソフト自体にコストはかかりません。勤務表作成と月々のメンテナンスのみ有償になります。
2)特定業務・形態に絞ったアプリ化
企業向けにスケジューリングソルバ(AWS LAMBDA FUNCTION)を提供
国・分野を絞ることで、汎用性・柔軟性をなるべく維持しながら、より簡便なGUIを装備していただき自動最適化を実現。
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