あの日から3年経ちました。
私の家の近くでも土砂崩れがあり通りがかった人が巻き込まれ亡くなりました。
また、付近で半壊した家が数件あり、現在は更地になっている所もあります。
電気、ガス、水道もない一週間でした。妻は、震災から二日後に帰ってきました。家族の無事を涙して確認した後、またすぐに病院に戻らなければいけない、というので、看護師長である妻を車で送っていきました。
闇の中を街に向かいました。車中から見る街は、いつもの喧騒はなく、人気がなく静まりかえっていました。光のない街というのを初めて見ました。多分、これからも見ることはないでしょう。それは、深い虚無のようでもあり、僅かに非常電源で灯る微かな光だけが、心細さを癒してくれるようでした。
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