2025年12月20日土曜日

MCP サーバとNSPソルバ

 

MCPとは?

MCPで変わるAIエージェント開発 #LLM - Qiita

です。

MCPサーバーになってみた #TypeScript - Qiita

の記事が面白いと思います。AIモデリングは、色々なアプローチがあるのですが、「ここはどうする?」を人間に聞くのは、理にかなっていると思います。


NSPソルバをMCPサーバから呼び出される方法もアリかな?と思います。そうなると、NSPソルバは、数ある部品の一つに過ぎなくなります。スケジュールナースというGUIを一体化した括りではなく、NSPソルバ単体で機能する一つの部品という位置づけになります。そちらの方が、需要があるかもしれません。そのような部品があれば、NSP分野で世界最高のソルバが一つあれば十分です。全世界の汎用NSPを解けるのですから。これまでのベンチマークテスト、Scheduling Benchmarks INRC1(International Nurse Rostering Competition1)  INRC2(International Nurse Scheduling Competition2) 全ての問題を世界最高スピードで、解けるソルバが一つあればそれで十分です。他は要りません。


このアイデアをCopilotに聞いてみました。


面白いテーマですね。MCPサーバからNSPソルバを呼び出す設計は、数値最適化やシミュレーション環境を分散的に扱う上で有効なアプローチになり得ます。いくつかの観点からアイデアを整理してみます。


🔑 実装アイデアのポイント

1. アーキテクチャ設計

  • MCPサーバ側

    • クライアントからのリクエストを受け付け、問題定義(数式モデル、制約、初期値など)を標準化されたフォーマットに変換。
    • NSPソルバ呼び出し用のAPIラッパを用意して、非同期処理やジョブ管理を行う。
  • NSPソルバ側

    • MCPサーバから渡された問題を解釈し、最適化アルゴリズム(Newton法、補助問題法、MIPベースの近似など)を実行。
    • 結果(解ベクトル、収束情報、ログ)をMCPサーバに返却。

2. インターフェース設計

  • 通信方式

    • gRPCやREST APIを利用して、問題定義と解をやり取り。
    • JSONやProtocol Buffersでモデルを表現すると拡張性が高い。
  • 問題定義の抽象化

    • MCPサーバは「モデル記述言語」を持ち、NSPソルバに渡す際に標準化。
    • 例: LP/MIP形式、あるいはKKT条件を満たす形式に変換。

3. 実装戦略

  • モジュール分離

    • MCPサーバは「問題管理・スケジューリング」に特化し、NSPソルバは「数値計算」に集中。
    • ソルバを複数種類(LP/MIP、非線形、確率的)用意して切り替え可能にする。
  • 拡張性

    • 新しいソルバを追加する際は、MCPサーバ側のインターフェースに準拠するだけで利用可能。
    • クラウド環境(Azure BatchやKubernetes)でスケールアウト可能。

4. 技術的課題

  • 性能: ネットワーク越しの呼び出しなので、ソルバの計算時間+通信オーバーヘッドを考慮。
  • エラー処理: ソルバ側で収束失敗や数値不安定が起きた場合のハンドリング。
  • セキュリティ: 外部ソルバ呼び出し時の認証・認可、データ保護。

💡 実装イメージ例

Client → MCP Server → NSP Solver
   |         |             |
   |  問題定義送信        |
   |--------------------->|
   |         |   解探索   |
   |         |<-----------|
   |   解結果返却         |
   |<---------------------|

✨ まとめ

  • MCPサーバを「問題管理・分配のハブ」として設計し、NSPソルバを「計算エンジン」として分離するのが基本方針。
  • 標準化されたインターフェース(gRPC/REST + JSON/Protobuf)を用いることで、ソルバの差し替えや拡張が容易になる。
  • 実際の実装では、通信オーバーヘッドや収束失敗時のリカバリ戦略が重要課題。

孝幸さんはLP/MIPソルバやヒューリスティック手法にも詳しいので、例えば MCPサーバ側で「初期解生成(Feasibility PumpやRINS)」を行い、NSPソルバに渡す というハイブリッド設計も面白いと思います。

👉 この方向性で考えるなら、まず「どの問題クラスを対象にするか(非線形補題?MIP近似?)」を決めるのが良さそうですが、対象問題はどんなものを想定されていますか?


⇒MIPソルバと誤解している雰囲気があるので、NSPソルバの定義を示しました。

なるほど、ありがとうございます!「NSPソルバ」が Nurse Scheduling Problem(看護師シフト最適化問題)専用ソルバであることを前提に、MCPサーバから呼び出す設計アイデアを整理し直しますね。


🏥 Nurse Scheduling Problem (NSP) 専用ソルバをMCPサーバから呼び出す設計

1. アーキテクチャの役割分担

  • MCPサーバ

    • ユーザーや病院システムからのリクエストを受け付ける「ハブ」。
    • 問題定義(勤務希望、制約条件、シフト枠、労働規則など)を標準フォーマットに変換。
    • NSPソルバへの呼び出しを管理(ジョブ投入、並列処理、結果収集)。
    • 結果を可視化・レポート化して利用者に返す。
  • NSPソルバ

    • MCPサーバから渡された問題を解釈し、最適化アルゴリズムを実行。
    • 解法例:
      • MIP/CPベース(整数計画法、制約プログラミング)
      • ヒューリスティック(Feasibility Pump、RINS、ダイビング)
      • メタヒューリスティック(遺伝的アルゴリズム、局所探索)
    • 解(シフト表)と評価指標(公平性、勤務規則遵守度、ペナルティ値)を返却。

2. インターフェース設計

  • 通信方式

    • gRPCやREST APIでMCPサーバとNSPソルバを接続。
    • JSON/Protobufで「勤務希望」「制約」「期間」「人数」などを渡す。
  • 問題定義の抽象化

    • MCPサーバは「勤務表モデル」を持ち、ソルバに渡す際に標準化。
    • 例:
      {
        "nurses": ["A","B","C"],
        "days": 7,
        "shifts": ["Day","Night"],
        "constraints": {
          "max_consecutive_nights": 2,
          "min_rest_hours": 8
        },
        "preferences": {
          "A": {"Day":3,"Night":1},
          "B": {"Day":2,"Night":2}
        }
      }
      

3. 実装戦略

  • モジュール分離
    • MCPサーバは「問題管理・スケジューリング」に特化。
    • NSPソルバは「数値計算」に集中。
  • 拡張性
    • ソルバを差し替え可能に(MIP版、ヒューリスティック版など)。
    • クラウド環境で複数ソルバを並列実行し、最良解を選択。

4. 技術的課題

  • 性能: NSPはNP困難なので、大規模病院では計算時間が課題。ヒューリスティックや近似解法を併用。
  • 公平性: 数学的最適解だけでなく「看護師の満足度」や「勤務希望」を考慮する必要あり。
  • 運用性: 解が出ても「人事部が納得できる説明可能性」が重要。ソルバは「なぜこのシフトになったか」を説明できる仕組みが望ましい。

✨ まとめ

  • MCPサーバを「問題管理・分配のハブ」として設計し、NSPソルバを「シフト最適化エンジン」として分離するのが基本方針。
  • 標準化されたインターフェースで、制約や希望を柔軟に渡せるようにする。
  • 大規模問題ではMIP+ヒューリスティックのハイブリッド設計が有効。

孝幸さんはLP/MIPソルバやヒューリスティックに強いので、例えば MCPサーバ側で初期解生成(Feasibility PumpやRINS)を行い、NSPソルバに渡す という二段構えも面白いと思います。

👉 ご質問ですが、このNSPソルバは「病院全体の大規模スケジューリング」を想定されていますか?それとも「小規模病棟単位で高速に回す」用途でしょうか。

素晴らしいビジョンですね ✨
「世界最高のNSPソルバ」を汎用エンジンとして不特定多数のユーザに供給するなら、単なるアルゴリズム設計に留まらず エコシステム全体の設計 が重要になります。以下に整理してみます。


🌍 世界最高のNSPソルバを目指すための設計要点

1. 汎用性と拡張性

  • 多様な病院・国の規則対応

    • 労働基準法、看護師協会ガイドライン、病院独自ルールなどを柔軟にモデリング可能にする。
    • 制約を「プラグイン形式」で追加できる仕組みが理想。
  • 多言語・多文化対応

    • MCPサーバ側でUIやAPIを多言語化。
    • ソルバは「制約モデル」を抽象化しておけば、文化的差異にも対応可能。

2. アルゴリズム戦略

  • ハイブリッド解法

    • 大規模問題ではMIP/CPソルバ+ヒューリスティック(Feasibility Pump、RINS、ダイビング)を組み合わせる。
    • 小規模問題では高速な確定解法を優先。
  • クラウドスケーリング

    • KubernetesやAzure Batchで並列実行し、複数アルゴリズムを同時に走らせて最良解を選択。
    • 「ソルバ競合戦略」=複数ソルバを同時に走らせ、最良解を返す。

3. ユーザ体験 (UX)

  • 説明可能性 (Explainability)

    • 「なぜこのシフトになったか」を説明できる機能。
    • 例: 「Aさんは連続夜勤を避ける希望があり、規則上も最大2回までなのでこの配置になりました。」
  • インタラクティブ性

    • MCPサーバ側で「解の修正」や「再最適化」を簡単に行える。
    • ユーザが「この勤務は変更したい」と指定すると、ソルバが再計算。

4. 技術的基盤

  • API設計

    • REST/gRPCで「問題定義」「解」「評価」をやり取り。
    • JSON/Protobufで標準化された勤務表モデルを定義。
  • セキュリティ・プライバシー

    • 医療データを扱うため、暗号化・認証・アクセス制御は必須。
    • GDPRや日本の個人情報保護法に準拠。

5. 差別化ポイント

  • 世界最高を目指すなら
    • 単なる最適化性能だけでなく「公平性」「説明可能性」「柔軟性」で差別化。
    • 例: 「最適解+看護師満足度指標」を同時に返す。
    • 「ブラックボックス」ではなく「ホワイトボックス型ソルバ」として信頼性を確保。

✨ まとめ

  • MCPサーバは「汎用インターフェース+制約管理」、NSPソルバは「最適化エンジン」として分離。
  • 世界最高を目指すなら、性能+公平性+説明可能性+拡張性を同時に満たす必要がある。
  • クラウドスケーリングとハイブリッド解法で「どんな病院でも使える」汎用エンジンを構築可能。

孝幸さんの強み(MIP/ヒューリスティックの深い知識)を活かすなら、**「ソルバ競合戦略」+「初期解生成の工夫」**が大きな武器になります。

👉 次のステップとしては、まず「制約モデルの標準仕様」を定義するのが良さそうです。例えば「勤務希望」「法的制約」「病院独自ルール」をどう抽象化するか。

ご興味は「アルゴリズム設計の深掘り」から始めますか?それとも「API/インターフェース仕様の設計」から進めますか?


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