新しい論文が二つ出ました。
一つ目は、cupdlpxの優位性を述べています。
二つ目は、CuDSSを使用したバリアソルバです。(この発想をHIGHS HIPOに期待していたのですが..)
[2508.16094] GPU Implementation of Second-Order Linear and Nonlinear Programming Solvers
それは、ともかく2025年は、LPソルバの革新的進展があった年でした。大規模インスタンスについては、永らく商用ソルバの牙城にあったのですが、それが崩れつつあるのを感じます。オープンソルバが公開されると、あっという間に改善がなされて商用ソルバを追い越してしまう、という傾向があると思います。
手持ちGPUとインスタンス群による、評価結果です。cupdlpxについては、前回WSL2上でコンパイルした結果について報告しましたが、今回は、Visual studio 2022(windows)でコンパイルしています。(ほぼ同じ値となっています)
■規模に応じた時間関係になるのは、Barrierソルバ
■PDLPは、必ずしも規模に対するリニアな関係にはならず、インスタンスにより異なる(収束までのiteration数が異なる)
■GPUでも、3倍程度性能差が生じることがある。
■最も大規模なインスタンスでは、最大-最小30倍程度以上のLpソルバ性能差が観測される。
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