The Results of SAT Competition 2025
今年の優勝者は、AE-Kissat-MABで、
DynamicSAT: Dynamic Configuration Tuning for SAT Solving
ダイナミックにチューニングするソルバのようです。明らかに優位性が見れます。
それから一カ月も経たないのに、それを凌駕するとの報告がありました。
Autonomous Code Evolution Meets NP-Completeness
NVidiaのSaturationというフレームワークを使って人がコーディングしたよりも性能が良いソルバを自動生成する、
とのことのようです。AlphaEvolve
Google: AlphaEvolve - Gemini を活用した次世代アルゴリズム設計について #GoogleCloud - Qiita
よりも、より進歩性のあるということを主張しています。
初期のSATソルバとは違い、最近のSATソルバは、細かな改善の積み重ねの結果としてあり、何のパラメータが支配的な性能向上につながるか?というのは、パラメータ数が多すぎてよく分からないことになっていると思います。 こうしたパラメータが多数ある分野でのチューニングは、人間は、LLMには敵わない、と私も見ています。言うなれば、人間勤務表ースケジュールナース勤務表のような関係性です。
最適化ソルバで、研究者自体が駆逐される可能性も出てきるでしょうか? こちらは、未だ論文化されていない方法が多数あると思われます。(私が取り組んでいるのも、その一つです。)それらが全部オープンにされない限りは、LLMが支配することはないと思います。
逆に言えば、
■最先端技術が全てオープンになっているSAT技術分野でのLLMとの闘い
今後のSAT Competitionは、LLMが生成したソルバが参戦してくるでしょうから、来年以降、過去の技術資産の組み合わせだけで、LLM生成ソルバに勝つのは、極めて難しいと思います。昨今の革新的進歩がないことを勘案すると、極めて不利な情勢です。しかし、一抹の期待を抱かずにはいられません。
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