2025年9月2日火曜日

お客さまが開発したプロジェクトを見てー3

< ブランク予定で、必ず解があることの保証>

開発段階・デバッグ途中では、ブランク予定で、解がないことはあり得るのですが、本稼働場面で、ブランク予定で解がない事態は、絶対に避けなければなりません。

ブランク予定で必ず解があることが保証されていれば、予定を入れて仮に解がなくても、予定を全部ソフト制約にすれば、解は必ずある筈です。予定変更された部分が問題箇所という特定が直ぐできます。機械的な手順で難しいことはありません。本稼働時は、原因解析をすることなく、機械的に処理します。

ところが、ブランク予定で、解がないということは、その原因の解析をしないといけないということであり、スキルを要する仕事になってしまいます。原因の分析は、制約の中身について知らないと出来ない作業です。

また、毎月の予定に対して制約を弄ることは、完成したプロジェクトでは行いません。制約は予定に関わらず不変であること、が安定稼働の条件と考えます。

もし、予定を全部ソフト化しても解がない、つまり、ブランク予定にしても解がないならば、設計不備です。ブランク予定では、どのような月であっても解が存在することを保証をしておくことは、プロジェクト設計の礎です。

どのような月であっても、必ず解が存在するプロジェクトにするには、どうすればよいでしょうか?施設によりその条件は、異なるので一概には言えませんが、月の公休数や祝日数に関係していることが多いので、敢えてそういう条件の悪い月で試して解があれば、一応安心できるでしょう。(ただし、先月からの条件も絡んでくるので、絶対大丈夫とは言えません。)

いずれにせよ、ブランク予定で、先ず解のある状態にしておくことは、基礎中の基礎です。まずは、ブランク予定で開発を進めて、ブランク予定では、必ず解があるようにしてください。


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