2025年1月28日火曜日

Instance15の最適値が求められない

 開発中のソルバは、速度が数倍に上がっていることもあって、過去求めることが出来なかったインスタンス群(INRC2 8weeks)をかなり解くことが出来ています。で、SchedulingBenchmarksのInstance15に再挑戦してみましたが、最適値とされるUBをLBが上回ってしまいました。

これが意味することは、missing solutionで、ソルバのバグまたはモデリングのエラーです。こうなると、どこに問題があるかを調べるのは非常に困難です。

なので、最適値の世界記録を持っている方にお願いしてそのデータをもらい解析するより方法がありません。世界でそのデータを持っているのは、記録を保持している方、もしくはコーディネータのみで、他の誰も持っていません。

ソルバの性能向上、品質向上には、こうしたベンチマークによるデバッグが欠かせません。共通の土俵であれば、研究者同士で、融通が利きます。(競合関係・ライバル同士ではありますが)

残念なのは、数ある勤務表ソフトで、こうしたベンチマークテスト結果を公表しているのは、日本では、菅原システムズのみであることです。お互いに、共通の土俵で勝負してこそ、性能差、優劣が客観的となり、自らの弱点を知り改善につながると思います。スケジュールナースも、かっては、自分だけのクローズド世界にいましたが、池上先生のベンチマーク、その他世界のベンチマークに取り組むことにより、他ソルバとの客観的な比較が出来、より広い世界を知ることが出来たと思います。


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