2025年8月30日土曜日

メンテナンスし易い制約の仕方

 大事な原則は、

固有スタッフ名で制約しない

です。お客さまのプロジェクトファイルを拝見していて、メンテナンス性が良くない例を下に示します。


ペア禁止制約ですが、スタッフ名で制約しています。


これは、良い記述ではありません。制約の中身は、書いた時点では覚えていますが、やがて忘れてしまうのが普通です。

スタッフが異動になったり退職したりする場面でスタッフプロパティシートのスタッフ名を変更しますが、そのとき、上の制約も変更する必要があります。ところが、制約したことは忘れてしまっているので、求解エラーとなってしまい、『何が起こった?」で無駄な時間がかかってしまいます。

こういうことが起きないようにするには、将来起きえる変更をスタッフプロパティシートにまとめておくことです。毎月のメンテナンスは、スタッフプロパティシートだけ行えばよい、ということにしておきます。つまり設計後は、制約そのものを弄る必要がないようにします。

改善例は、例えば、次のようにペア制約の組を指定するようにします。こうしておけば、ペア禁止人数は、二人に限定されることがなく、3人でも4人でも汎用的に記述できます。


上のメニューを出すには、次のようにグループ定義を記述します。

最後に列制約を用いて、ペア禁止とします。

以上で、メンテナンス性の良い記述の完成です。

0 件のコメント:

コメントを投稿