2025年8月25日月曜日

超大規模問題に対してのこれまでの状況

 ■メインリニアソルバ


Defaultは、CLPです。

INRC2 8Weeksの規模に対しては、明らかにHighs IPMが有利です。ソフト制約が基数制約にある場合は、より有利に働くと見ています。

Instance23/24については、今のところ、Highs PDLP一択です。(近い将来 Highs IPMがGPUを使ったコルスキー分解をサポートするようになれば、PDLPを使わない可能性はあります。)


■サブ問題(RCSPP)

Defaultは、Complete Graph方式です。Instance22では、Graph化が困難で、部分グラフ方式となります。それ以上の規模では、部分グラフの計算時間がネックとなります。サブ問題用にHighs MIPソルバも実装しましたが、問題外に遅いです。
CLP+CompleteGraphをグラフを使えば、例えば上の求解時間は、十数秒で済みます。
小・中規模では、PDLPは、思いのほか遅いのです。それに、Highs MIPを使えばさらに遅くなってしまうので、選択肢からは除外せざるを得ません。


現状の課題は、超大規模問題の想定求解時間(一週間)内に解を求められる速度のサブ問題ソルバが無いことです。この規模では、Algorithm1も使えません。ひたすらBranch&Boundしなければならないため、余計に時間がかかってしまうことから、より高速なサブ問題ソルバの開発が必要となります。

最近の論文関係では、ラベリングアルゴリズムがあるのですが、これについても遅すぎると、見ています。

まとめると、超大規模問題では、今までに全く知られていない高速RCSSPソルバの開発が必要になる、ということです。

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