2025年3月2日日曜日

難問を解くことには意味がある

 ずっと解けない問題INRC2 8WEEKSに取り組んでいますが、果たしてこんな事をしていて意味があるのだろうか? と自問自答することがあります。

その難問は、無数にある世の中に存在するインスタンスの1問に過ぎません。つまり特殊な事例でしかないのです。それを1問解いたところで何になるというのでしょう?それよりは、使いやすいUIの開発や、モデリングのAI化を実装した方が人のためになるのでは? という人もいるでしょう。

今回、難問を解くにあたって二つの技術開発を行っています。

1)数理ソルバ用のSoftCardinality実装アルゴリズムの開発 

2)CUPDLPの中規模用途での高速化 

1)については、前回述べました。2)については、その方針を示しました。

https://schedule-nurse.blogspot.com/2025/02/pdlp.html

これにより、INRC2とSchedulingBenchmarksの未解決問題を全て解く、という野心的な試みの最中です。その結果として、

■NSPにおいて、決まった手順によって、解ける問題領域が増える

ということだろうと思います。特殊な事例を解く技術を開発することによって、一般化した実務問題にも適用できます。大袈裟な言い方をすると人類の知をほんの少しだけ広げる意味があると思います。

The illustrated guide to a Ph.D.

NSPに関して、それが出来る..最も近いところに居る人間は、私である、ということです。無数とも言える失敗の先に最適なアルゴリズムがある、と信じて取り組んでいます。技術開発は、出来るか出来ないかは、出来るまで分かりません。しかし、最も近い人間がやらないで、誰が出来るというのでしょう?それが、拘り続ける理由です。

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