学生さんの発表会です。ZOOMで視聴することにしました。
検査技師のシフト勤務表のモデリングについて興味深く拝聴しました。スケジュールナースでも、実装例があります。
(確か、同じ神戸大学にも数年前に納入していたと思います。)
OR学会の会員ではありませんが、将来、こちらでもスケジュールナースの最近の成果についても、報告できれば、と考えています。
<特殊から一般へ>
ナーススケジューリング問題のオープンインスタンスを全てCloseするという空前絶後の壮大な計画は、難航していますが、INRC2については、形が見えつつあります。今までに得られた知見を総合すると、ナーススケジューリング問題を解く一般系というのが、少し見えてきたような気がします。特殊で困難な問題群ではありますが、それを解く努力を重ねることで、それで得た知見を基に、実務上の比較的容易/困難なインスタンス群についても、最適解をリーズナブルな時間内に提示するという、
塾講師配置問題の最適化 #数理最適化 - Qiitaの「ナーススケジューリング問題は、終わっていない」
に対する回答を示せるのではないか?と考え始めています。当初は、ただ世界記録更新だけを目的にしていたのですが、特殊なインスタンスから一般インスタンスへの応用が可能ではないか?と気づきました。言い換えると特殊解法から、一般解法への統一化です。どのような問題も、それに適した特殊なアルゴリズムを適用するのではなく、一般化した一つのアルゴリズムで解くのがスマートであることは言うまでもありません。どのような問題にせよ、それに入力すれば、最適解がリーズナブル時間内で出力される、それがあればアルゴリズムを選定する必要はありません。
現状のナーススケジューリング問題は、二つの課題があります。
<最高性能のソルバ開発>
実務のナーススケジューリング問題は、Gurobiを持ってしても厳密解をリーズナブルな時間内に解くことは難しい場合が多いというのが現状です。リーズナブルな時間内に厳密解を提示できることが、理想なことは言うまでもありません。現在でも、スケジュールナースは、世界最高性能を持つと自負しておりますが、上記課題を達成する最初の製品となるべく日夜邁進中です。
<モデリング、誰が行うのか>
もう一つの現実課題は、モデリングです。勤務表は、作って終わりということはなく、月々にアップデートしていく必要があります。時に、制約追加ということがあります。つまりメンテナンスを誰が行うか?ということが常に付きまといます。モデリングのAI化、ハード制約やソフト制約等基本となる教育も含めて、両面から考えていく必要があります。
以上二つの課題にたいして、取り組む所存です。
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