2020年4月12日日曜日

COPT1.03を評価してみた

ライセンスのセットアップが面倒で、コマンドラインがなく、シェルで動くことに戸惑いました。テストインスタンスは、以前と全く同じで、CLP・HiGHs Simplex・HiGHs IPXとの比較を行いました。

結果は、公表しませんが、CLPよりは、遥かに出来が悪かったです。

これは、ジュリアンホール教授からも指摘を受けていますが、私のインスタンスはUnlike(あまり見かけない)インスタンスによることが大きいと思います。スプレッドシート結果を送ったら、その辺の言い訳はせず丁寧な説明をして頂いたことに好感が持てました。

エッセンスは、二つあり、ジュリアンホール教授が指摘していたようなIdiot Crashによるもの、もう一つは、搭載しているのは、Dual SimplexのみでPrimal Simplexは搭載していないこと、ということでした。次期以降、Primal Simplexも搭載し、CLPよりも速くなると言明されていました。将来的には、BarriorSolverも搭載するとのことでした。(大規模では、BarriorSolverの方がいいよとアドバイスを頂きました。ジュリアンホール教授は、InteriorPointと言っていたのですが、学術用語的には、同じと理解していますが違いがあるものでしょうか?)

いずれにしても、最適化を支える王道とも言うべき線形ソルバーの匠達と、直接にやり取りさせて頂き光栄でした。私の作ったベンチマークが少しでも今後の最適化技術の発展に貢献できたらと思います。(私にしても、線形ソルバーの性能向上が、自動的にNSP世界記録が更新できる可能性をもたらすのでメリットがあります。)

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