2026年3月15日日曜日

MDDサイズは、Kに比例する

幅0の係数制約について考えてみます。幅0とは、

ΣCoeff[i]*X[i]≦K、ΣCoeff[i]*X[i]≧K

と、最大・と最小がKに一致した問題です。

K=0のMDDグラフです。幅1であることが分かります。選択肢がありません。

X[i]=0 ∀i

であることを要求しているので当然です。



K=1のMDDグラフです。0または1の2種選択肢があります。




K=4のMDDグラフです。定常状態では、5つの選択肢(幅)となります。




K=10のMDDグラフです



一般にイメージされがちなのは、最大・最小が同じなら、K=1でも、K=10でも同じ解空間では?と思いがちですが、実態は、全く異なり、ほぼKに比例するということです。

幅0が効くのは、最後だけであって、そこから離れれば離れる程、幅は広くなり最終的にK幅となります。ざっくり、問題の難易度は、Kに比例するということです。


これを勤務表作成問題に当てはめると、

■制約日数が長ければ長い程難しくなる

■スタッフ人数が多ければ多いほど難しくなる

ということが理解されると思います。

例えば、夜勤人数1名(1名以上1名以下)と夜勤人数10名(10名以上10名以下)では、夜勤人数10名の方が10倍程度、上で見たようにノード変数数が増えるので、それだけ解きにくくなる、ということです。月数が12カ月になれば、さらにノード数は、12倍となります。全体としては、120倍難しくなります。これが、combinatorial explosion組み合わせ爆発の源です。

ナーススケジューリング問題は、NP困難であることが証明された問題であり、問題が大規模になれば、やがてReasonableな時間内に解くことは出来くなる、ことが分かっています。しかし、数学が証明しているのは、それだけであり、この規模なら解けない、と断じている訳ではありません。私達研究者は、神様が決めた限界を突破することはできませんが、解ける限界範囲を出来る限り伸ばそう!と日々努力しているということです。


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