昨日もユーザミーテイングで、一緒に悩みました。
現象は、夜勤明け公休なしになってしまうというものです。
結論から言うと、原因は、いつもの、
「リソースのないところでの予定の入れすぎ」
でした。
調査として次を行いました。
<公休数が少なすぎる可能性>
可能性として、8回しか公休がないところで、7回夜勤をすると難しそうだ、という懸念はありました。そこで、年休をフリーで追加しましが、変化はありませんでした。別手段としては、公休数のソフト制約を弱めて変化がなければ、それが原因ではない、ということが言えます。
<夜勤明け公休制約のハード制約化>
「夜勤明け公休なしは、許容できない」とのことでしたので、ハード制約にしました。結果、ハードエラーとなり解はありませんでした。
<当該日周辺の予定をソフト制約化 原因の特定>
ハードエラーで指摘される箇所周辺の予定を弱いソフト制約を行いました。結果、予定変更された箇所が一か所ありました。リフレ予定が早番1に置き換わった箇所が1か所ありました。これにより、原因が確定しました。早番1を行うスタッフがいなかったのです。
<暫定対策>
列制約の殆どはハード制約、夜勤明け公休もハード制約、リフレ等の希望休みもハード制約で、解がない状況です。そこで、2F/3F間のJOB変更を行い急場をしのぎました。
<恒久対策>
リソース余裕がないところに、予定が多数重なると、スタッフQOLに関わる部分に影響として現れることがあります。そうなると、
■列制約の殆どはハード制約、
■夜勤明け公休もハード制約、
■リフレ等の希望休みもハード制約
では、解があるはずもないので、あらかじめその日に入れられる予定数を制限することが恒久対策になります。
例えば、
入り 1名
明け 1名
明け公休1名
早番1 1名
早番2 1名
遅番 1名
であり、上記仕事を出来るスタッフが8名しかいないのであれば、休みが取得可能なのは、僅かに8-6=2名ということになります。これが物理制約でこれ以上予定休みがエントリーされれば、解は決してありません。なので、この場合、
「休みエントリーは、2人まで、それ以上は、予定を出すときにスタッフ間で話し合い、じゃんけん、あみだくじ...で決めてね」。と予定書き込み表に予め書いておけばよい訳です。こうすれば、今回のような問題は起こりにくくなります。
事ある度に、言及しているのですが、なかなか理解されていない方が多いです。
schedule_nurse_lecture_note.pdf (nurse-scheduling-software.com)
の45page入学式・卒業式を参照ください。
人生初の勤務表作成 算数ができない?師長 (nurse-scheduling-software.com)
予定エントリーが無制限であったとしても、この歯止めがあれば、かなりの確率で救えると思います。入学式・卒業式に限りません。上記を取り入れて欲しいと思います。
是非、算数を理解して、出来れば、スケジュールナースの解析機能を使うことなく、勤務表を完成して頂きたいと思います。解析は、上記のように面倒な作業ですから。(一見関係のない、スタッフQOLに関わる部分にソフトエラーが出てくるので、気づきにくい種類のエラーとなります。予定入れすぎによるリソース不足という真の原因に辿りつくのに時間がかかります。)
4月は、新任の看護師長になりますが、古参スタッフからいじめられるケースを耳にします。知見を共有し助けられる場があれば、と思います。
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