2023年9月12日火曜日

介護施設による違いー阻害しているのは人だった

 介護施設で介護士をやっている娘が転職をしました。転職前後の両方とも自動勤務ソフトは使っていません。どちらも人力解ではありますが、明らかな差があります。

<作成速度>

前:作るのが遅い。2週間位かけて作っている

後:作るのが早い。2-3日内に作っている。

<作成者の夜勤>

前:0

後: 3回入っている

<トンデモパターン>

前:トンデモシフトパターンがある。7日間に夜勤3回があったことがある。遅→早パターンがときどきある

後:なし

<作成後のフォロー>

前:なし。ときどき、予告なく予定を変えられる

後:希望休みが3日がフルに入っていないと、入っていないけどいいの?と聞いてくれる


ということで、人力にしても全く違うことが分かります。

前者は、勤務表を作ること自体が、仕事の目的になっています。しかも、自分では、夜勤も早番も一切しませんでした。本来ならこのような上司の上司が対処すべきなのですが、施設の体質なのでしょう。3年間変わることはありませんでした。(退職者も多く3年間の間に職員は殆ど入れ替わりました。)


後者は、自分でも夜勤をしており、希望休みが足りていないときは、自分の予定を替えても、スタッフに寄り添う姿勢が見られます。

夜勤要員の人数の違いはあるかと思います。しかし、そうした施設による違いよりも上司である人の違いが決定的であると思います。

この日本から理不尽なシフトを一掃したいとの思いで、破格設定にしているのですが、上の事象を考えると、必要なのは、スケジュールナースではなくて、前者のような上司の一掃であるという、皮肉の結果になってしまいました。前者は、勤務表を作ることが主な仕事なので、スケジュールナースがあると仕事が無くなってしまいます。なので「つくりたい勤務表が自動で作れます!」アピールをしても響くはずがありません。

ともあれ、後者のような方には、自身が行いたいと考える勤務をコンピュータ上で素早く実現して空いた時間を他の仕事に振り分けていただけたら、と思います。

日本のようにシフト16hと言う国は、知りません。少なくとも欧米では、このような過酷なシフトは法律で規制され、存在しません。大学で介護福祉を学んでいながら、基本給は15万位でした。介護は、本来、認知症と向き合うため専門知識が必要で、高い専門性と体力、ケア力が必要です。看護師と比べると待遇の面でまだまだ差があります。また欧米とは雲泥の差です。


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