2015年6月19日金曜日

多様な勤務形態の実現のために


日本看護協会の資料です。

この中でも、勤務ソフトの利用が挙げられていますが、多様な勤務形態実現のためには、欠かせません。

具体的例で見ていきましょう。
下記は、ある病棟の例です。

各個人ごとに設定する箇所がありますが、夜勤のある看護師について8項目もの設定項目があります。グループやスキルの設定は勿論ですが、シフトパターンについてもかなりスタッフ個々人の要望を聞いています。運用の最初は、こんなに設定が多くなかったのですが、個々のスタッフの要望を訊いていくうちに、段々多くなってきてしまいました。

たとえば、大抵は、深夜深夜パターンを嫌うのですが、むしろその方がよい方がいたり、水木曜日しか夜勤は入れられなかったり、とかなり特殊なことまで入れ込んでいます。準夜準夜の連続、深夜深夜の連続の可否、日勤深夜/公休深夜の選択等は、運用最初の段階から入っていましたが、特殊事情を抱えるスタッフもいて中々大変です。

一律に深夜深夜を全部禁止するよりも、もしも深夜深夜をいとわないスタッフがいるのでしたらその方を活用したほうが全体としてのシフト表作成の質は高くなります。 (勤務表の質というのは、実は、ソフト開発者にとっても重いテーマでして、このことについては、別な機会にお話ししたいと思います。)

最初に制約として入れ込むところは、少し大変ですが、(といっても1-2行の追加なのですが) そのスタッフがいる限りは後は、変える必要がないのでそのほうが楽なのです。このプロパティ(スタッフの緒元)設定は、スタッフの移動、出産、病気等で、ほぼ毎月、更新していると思います。つまり自動シフト勤務表というのは、一回設定したらそれでおしまい、というものではありません。更新がつきものなのです。それは、人間が頭にあるやりたいことを、コンピュータに指示する作業です。ですから、是非自分で出来るようになっていただきたいのです。

この方のように、スケジュールナースを使いこなせるようになると、スタッフ希望が出揃ったその日のうちにシフト表を完成させることが出来ます。



少しの手間で、スタッフの希望を適えることができるのなら、出来る限り聞いてあげたいですね。



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