2026年7月21日火曜日

RTX3800 →5070TI検討

未だ遅いです。

どうにもLPSolverが遅いのがネックなので、禁断のハードウェア増強を検討します。

4060TI→3800→5070TIと3度目のUpgradeになります。


1. 3800 → 5900 Ti でどれくらい速くなるか(ざっくり見積もり)

GPU Barrier Solver(COPT / cuOpt どちらでも)で効くのは主に:

  • FP64 性能

  • メモリ帯域

  • L2 キャッシュ容量

Blackwell 世代(5900 Ti)は、Ada 世代(3800)より

  • FP64: おおよそ 2〜3 倍

  • メモリ帯域: 1.5〜2 倍程度

  • L2: 大幅増(スパース行列のアクセス効率アップ)

を見込めるので、Barrier 1 回あたりの時間は「2〜4 倍程度の短縮」が現実的なレンジです。

いま 30〜90 秒かかっているなら、 10〜30 秒くらいまで落ちる可能性は十分ある、という感覚値。

ただし:

  • 行列の疎度・構造

  • ソルバー側の GPU 実装の最適化度合い

によって振れます。「最低でも 2 倍、うまくハマれば 3〜4 倍」くらいを期待値にしておくのが妥当です。

2. FP32 にする方法はないのか?

結論から言うと:

「本気の Barrier Solver を FP32 で回す」のは、ほぼ現実的ではないです。

理由はシンプルで、

  • Barrier は KKT 系の解法(線形代数)が中心で、

  • そこでの誤差が dual/primal の精度に直結し、

  • B&P の RMP では dual の精度が列生成の品質に直結するから。

FP32 にすると:

  • 条件数の悪い行列で誤差が爆増

  • 収束しない/反復数が増える/列生成が壊れる

というリスクが高く、「速くなったけど解が信用できない」状態になりやすい

3. 例外的に FP32 を絡める可能性があるとしたら

完全 FP32 は無理でも、ソルバー側が内部で:

  • mixed precision(FP32+FP64)

  • 前処理だけ FP32、最終解は FP64

のような工夫をしている場合はあります。 ただしこれは ソルバー実装側の話で、ユーザーが「FP32 モード」を選ぶようなものではないことが多いです。

つまり、「ユーザー設定として FP32 Barrier に切り替える」選択肢は、基本的に存在しないと思っておいた方がいい。


 5070TIではなく5070 12GBならどうなりますか?

結論だけ先に
  • 3800 → 5070(12GB)なら、Barrier はざっくり 1.3〜2 倍くらいの短縮が上限に近い

  • 5070 Ti と比べると、FP64 とメモリ帯域が落ちるので、GPU Barrier 目的ならかなり見劣りする

  • RMP が大きいなら、12GB はメモリ容量的にもかなりギリギリになりうる

1. 5070 12GB の位置づけ(GPU Barrier 観点)

5070 無印は、

  • FP64 性能: Ti よりかなり低い

  • メモリ帯域: Ti より低い

  • VRAM: 12GB(Ti はもっと多い想定)

GPU Barrier Solverは、

  • 大規模疎行列の FP64 演算+メモリアクセスが支配的なので、

  • Ti との差がそのまま性能差になりやすいです。

そのため、

3800 → 5070 無印だと、「世代差+多少の帯域アップ」で 1.3〜2 倍程度が現実的なレンジ 「劇的に世界が変わる」ほどではない。

2. メモリ 12GB のボトルネック

あなたの RMP は、

  • 行数 12,000

  • 列数 数万

  • B&P で列が増え続ける構造

なので、

  • 行列+ワークスペース+ソルバー内部バッファを含めると、 12GB は「余裕がある」とは言いづらいラインです。

  • 余裕がないと、

    • ページングや分割処理が増える

    • 転送オーバーヘッドが増える → 結局、GPU のポテンシャルを出し切れないことが多い。

3. 5070 無印を選ぶ意味があるケース

  • 問題サイズがそこまで大きくない(行数・列数がもっと小さい)

  • コスト重視で「とりあえず 1.5 倍くらい速くなればいい」ラインを狙う

  • 他の用途(ゲーム・一般用途)との兼用で、Ti まで要らない

Barrier Solver を「本気でボトルネック潰す」目的なら、

5070 無印より、5070 Ti(あるいは 5900 Ti クラス)を狙った方が投資対効果は明らかに良いです。

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