下は、INRC2(International Rostering Competition 2)の解です。
3交代シフトで、Eが日勤、Lが準夜、Nが深夜と考えればよいでしょう。Nは、日本の勤務の場合、一日の最初という考え方ですが、EUでは、上のフェーズの通り一日の最後のシフトという考え方です。で、それよりも早いシフトを禁止していて、逆循環を防止しています。Nは、実質的に次の日を指しているので、O休みで必ず終端します。
日本の勤務表との決定的違いは、夜勤シフトの連続にある、ということが言えます。
というよりも、
日本以外で、日本のシフトパターンは見つけることが出来ませんでした。可否は別にして、日本のシフトが世界から見て特殊である、ということは言えると思います。
日本の大本の考え方は、看護協会によると思われます。
ルーテンフランツ・ポワソネの原則1を踏襲しているのが、日本であって、無視しているのが海外ということではないかと、思います。
<日本の深準シフトパターン>
日本のシフトパターンの問題は、日勤ー深夜パターンにあります。(準夜ー日勤パターンは勤務ソフトで回避することが出来るので、ここでは取り上げません。)
赤丸の日勤ー深夜パターンの間隔が8時間未満となっており、かつ強い逆循環となっていることが問題です。
<正循環>
これを解消する目的で、正循環が提唱されています。準ー休ー深と休みが1回挟まるのが特徴です。
まずは、連続夜勤を2連荘まで認めた場合です。日準準休休深深パターンをpreferenceしています。
..パターンで、準準の後は2連休、深深の後は1休が入ることで、看護協会の提唱するパターンに完全準拠しています。これの懸念点としては、夜勤が6日間の間に4回集中することです。
そこで、あえて、準準休休 と深深休を分離しました。(準準休休深深パターンとしてpreferenceとはしていないだけです。)これもまた看護協会準拠のはずです。
(3夜勤は、夜勤専従の方以外に、私は見たことがありません。)
列制約は、同じで、行制約だけを変えて、解を見てみました。Random生成で予定を組んで、最も通り易いのは、パターンの拘束長が短い深準パターンで、長くなればなるほど個人の予定は通りにくくなる傾向が見られました。
<スケジュールナースの提案>
列制約(カバー制約)と行制約は無関係なので、組織のQualityを満足するカバー列(1日ごとに必要なStaff人数とQualityレベル)であれば、個人のシフトパターンは何であってもよいはずです。組織一律にシフトパターンを決めるのではなく、個人が働き易い方法でシフトパターンを考えてもよいのでは? と思います。
たとえば、深準が好きな人は深準のままで、正循環パターン1が好きな人は.. という具合です。(深準職場では、公深を認めていない職場が多いと思いますので、なにかしら労務基準変更が必要なるかと思います。従って、そういった機会を逃さず検討するということになるかと思います。)
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