2021年12月17日金曜日

マルチコア時代に性能を出すために

 処理を分割して、単純にマルチスレッドにしただけで性能が向上すれば何も問題ないのですが、大抵の場合ボトルネックがあります。それは、各コアのキャッシュに載るかどうかということです。単純に参照データがコアキャッシュ内に載れば何も問題はありません。その場合は、ほぼCPUコア倍に性能の向上が期待できます。問題は、載り切らない場合どうするか?ということです。その場合は、

1)なんとかして、データ圧縮する

2)シーケンシャルアクセスしかないようにする

の何れかの方法を取る必要があります。シーケンシャルアクセスしかほぼないのならば、数GBのデータであってもキャッシュは効きます。Simplexのマルチコア化が難しいのは、大規模インスタンスになると2)が難しくなるからだと思います。

シングルコア性能が頭打ちの時代ですが、より速く答えを出すというソルバに求められることは変わりません。未来永劫変わらない普遍的な要求だと思います。




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