早期審査制度を使っても、特許出願から特許査定が届くまでには、1年と6ヶ月かかりました。
図面作成、出願、審査請求、補正書、意見書、審判まで長い道のりでした。
経緯は 以下の通りです。
震災の日から3年目に出願しました。
出願 平成26年3月11日
審査請求 平成26年5月11日
拒絶理由の通知(発送日) 平成26年8月19日意見書(提出日) 平成26年10月8日
手続補正書(提出日) 平成26年10月8日
拒絶査定(起案日) 平成27年1月8日
同謄本到達(送達日) 平成27年2月3日
手続補正書(提出日) 平成27年4月27日
前置移管通知 平成27年6月3日
特許査定受領 平成27年 8月26日
減免申請書提出 平成27年8月27日
特許証受領 平成27年10月7日
教訓として、
- 特許提出の前に特許性を押さえておくこと。
- 特許提出の前に信頼できる専門の弁理士さんに見てもらうこと。
特許図面や、特許調査は、全て自分で行ない、それなりの特許性を持っているという
自信はあったのですが、審査官に理解してもらわなくてはいけないというハードルが結構高かった、という印象です。拒絶査定通知のとの対話 という本に、大事なポイントが書かれているので出される前に、一読されることをお勧めします。
2番めの点は、弁理士さんです。拒絶査定通知を受けてから、慌てて弁理士さんを探したのですが、ソフトウェアに関する高度な専門性な為、中々受けて頂ける弁理士さんが見つかりませんでした。幸いにも仙台市内で専門の弁理士さんおられたので、指導を頂くことができました。数々のご指摘を受けたので、特許を出す前から見てもらったほうがよかった、と思いした。早期審査制度を使っても、拒絶査定不服審判は、普通に費用がかかります。最初から弁理士さんに相談していたら審判までは行く必要はなかったかどうかは分かりませんが、折角、膨大な時間と費用を使って特許が落ちなかった(弁理士さん用語?)では、泣くになけません。勿論、弁理士さんに見てもらえば、必ず落ちるという保証はありませんが、確度が上がることは間違いないでしょう。
今回の一連の経験を通じて、特許成立の可否は、補正書や意見書を通じて、1人の審査官との対話にある、と感じました。拒否の理由を色々言ってくるのですが、その真意や理解度を推し量りながら書いていく必要があります。特許特有の言い回しもあり、その点でもやはり弁理士さんに見てもらうことをお勧めします。
最後に、特許庁とのやりとりは、通知を除いて書留めで送られてくるのですが、最後の特許証だけは普通郵便です。特許証の性格を考えるとそれも納得です。(ただ、法律上は、1ヶ月以内に特許料を納めることになっています。減免申請が通れば、問題ないのですが、減免申請後一ヶ月経っても音沙汰がないのであせりましたが、無事到着しました。)
仙台のソフトウェア関係の特許に強い弁理士さんでしたら紹介できます。メールでお問い合わせください。
0 件のコメント:
コメントを投稿