2022年7月2日土曜日

仕様を言葉にする能力

 お客さまの仕様を頂いて、それを実装するのが私の仕事です。で、色々な方から仕様をお聞きし、実装しています。仕様FIXまで時間がかかる方は、最初に頂いた仕様書で、大体分かります。大体、仕様を頂いてから3ヶ月でFIXすることになります。仕様を頂いて、仕様の理解できないところ、曖昧なところを明確化する作業を行ったあと実装を行います。3ヶ月は、ソフト開発や実装の時間ではなく、実は殆どお客様の仕様整理の時間です。実装した後のプロジェクト解を見て、仕様が足りない部分を認識し、追加する作業ループを、大体数回行います。これは、お客さまなしではなしえない作業なので共同開発になります。ここまでくると、ドロップすることは決してありません。100%の実現度を達成しています。勿論、こちらの解釈の間違い、実装上の技術的なバグといった私Sideの課題も間々発生しますが、大半の時間は、お客さま側要因で発生するものです。平均的なお客さまが3ヶ月というものです。

一方で、分かりやすく、こちらからの質問が殆ど発生しない仕様書を頂くこともあります。複雑な仕様であっても、こちらの仕様FIXは、早いです。

この差は、一体何に起因するのだろう?と常々考えをめぐらせるのですが、一つ言えることは、PCの熟度は、無関係ということです。(実は、これまで一番素晴らしい仕様を送ってきたお客さまと電話サポートでお話しさせて頂いたことがあるのですが、その看護師長は、PC操作は不慣れ、とおっしゃっていました。)

一言で言うと、仕様を正確な言葉で表現する能力ということになると思います。言うなれば、「国語力」 ということになるでしょうか?

PCスキルや、プログラミング経験の有無は関係なく、言葉で他人に説明する能力の差、が結局は、私の仕事量の差になるのではないか?と思っています。

何度同じ質問しても、そのことに対する回答はなく、別な要求仕様を追加してくる、という方もおられます。国語能力以前に相手の話を聞いてそれに応えるというあたり前のことが出来ない方もおられます。そういう方は、実装途中であってもドロップさせていただいております。

学校教育でプログラミングの教育が始まる(始まっている?)ようですが、それよりも重要なのは、国語力である、と思っています。





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